弄月鬼、三章・第六話
*風間さんは革新的リーダー?
男女平等が叫ばれる昨今、男性がうっかり『これだから女は』なんて呟こうものなら、女性から白い目で見られ、総すかんを食らう事うけあいですが⋯⋯
この時代、男尊女卑は当たり前。もっと乱暴に言えば、女は夫に従い子を産む道具であるといった考えが、深く根づいていました。
もちろん、家の中では奥さんに頭が上がらない、といったような旦那さんもたくさん居たでしょうが基本、女の地位は男よりも低く、女の居場所は家の外にはほとんどありませんでした。むろん政治的な場への介入なんて、もっての他。
この物の考え方は、身分が高ければ高いほど顕著になります。
これらを踏まえて考えてみると、風間さんは懐の深い革新的なリーダのように思えてなりません。
一見傲慢で口を開けば皮肉ばかりですが、なんだかんだ人の意見にしっかり耳を傾けていますし__納得するしないは別として。__相手が何者であっても、その言葉や誇りに偽りなしと認めれば、受け入れる場面もまま見受けられます。
その姿勢は女子や妻が相手であったとしても、きっと変わらず、風間さんの頭領としての能力の高さが一役、買った回となりました。
シェア
コメント
ログインするとコメントが投稿できます
まだコメントがありません