ファン
8

心の病とともに生きています。
摂食障害、鬱を抱えています。
日々に感謝して、周りに感謝して、何とか生きています。

薬剤師さん

この頃、何にも眠れなくなる日がある
昨日も眠れなくなった



昨日は仕事で疲れきってきた

早めに薬を飲んで布団に入ったのに、一時間、二時間と、時間ばかりが過ぎていく
隣のMくんは、すやすやと寝ている
一人起きていることが、すごく悲しくなった


頓服を足した
でも、まだ眠れない

さらに頓服を飲んで布団に入ったけど、悲しくなるくらいに眠れない


だんだんと、悲しみは、怒りに変わってきた


こんなに眠れないなら、全部薬を飲んじゃえばいいんだ、
イライラ、イライラ


本当に眠れなくて、焦ってくる
早く寝ないと
明日も仕事なのに



さらに薬を飲もうとしたけど、どのくらいまで飲んでいいのかわからなくて、かかりつけ薬局の夜間対応窓口に電話をした



「花さん?どうした?」

「眠れなくて、頓服を2回も使ったのにまだ眠れなくて、あとは、何を飲めばいいですか?」


「何かあった?」

「仕事で頭を使いすぎて、すごく疲れているんです。沢山、仕事があって。イライラもするんです。」


「それは、頑張ったね。そりゃあ、眠れなくなるよ。花さんは、頑張ったんだよ。イライラしちゃうくらい、一生懸命やったんだよ。だから、まずは、認めてあげて。自分は、頑張ってやってきたこと。今日も一日よくやったね。花さんは、頑張りました。」



「私、頑張ったんだ?そうかぁ、頑張ってやってきたから、疲れてるんだ。」


「そうだよ。まずは、認めてあげて。そしたら、頓服の薬も効いてくるから。大丈夫。」



薬剤師さんからの言葉は、魔法のようだった

ありがたかった



そのあと、涙が溢れてきた
頑張ってやってきたんだと思ったら、声をあげて泣いてしまった


その声にびっくりして、Mくんが起きた

「花ちゃん、どうした?」

「眠れなくて。」


そしたら、Mくんは、
「手を繋ごう。そしたら、寝ちゃうよ。」
と言った


私は、泣きながら、知らないうちに眠っていた



みんな、優しい
世界は、私が思っているより、ずっと優しいんだね
心があたたかくなった


コメント

ログインするとコメントが投稿できます

まだコメントがありません