指揮棒はちょっと振ってみたい
『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝 音楽こそわが天命』を再読してみた。
NHK交響楽団でブロムシュテットを見てから注目してる指揮者。研ぎ澄まされた音というか「シャープな金管だなぁ」って思った記憶がある。N響でドボルザークの8番を聴いたとき下野竜也は最初のチェロの響かせ方が凄かったけどブロムシュテットの奇を衒わない演奏もよかった。印象がけっこう変わるの面白いんだよね。
ドボルザークの8番は高校1年の時に管弦楽部で弾いたからなつかしい思い出があるんだよね。ブロムシュテットは相当な読書家のようで蔵書が3万冊とかなんとか。「音楽を解釈するためには文化の理解も必要」みたいなことが書いてあった。この豊かな教養が指揮に現れてるんだろうなぁ。
バイオリンを弾き始める頃までは「指揮者って何してるの?」とか思ってたんだけど、管弦楽部で経験のために指揮の練習をしてみたらいやはや難しいのなんの。下手な指揮をすると演奏を思いっきり狂わせて「指揮なんて見ないでやったほうがよい」状態になるね。ましてや楽曲の解釈などはとてもとても。新しい研究や今までの演奏などだけでなく文化や思想なども履修してないと指揮はできないものなのかしらね。ブロムシュテットは練習のとき「当たり前のことを言って演奏家にそれを気づかせる」というのをよくやっているとか聞いたけど。
ブロムシュテットも今では96歳なのに今なお現役で指揮をしているようでいやはや凄いものだなと。何年か前にテレビでブロムシュテットのドキュメンタリーを見たのもなつかしいなぁ。自然が豊かなところに住んでた記憶が。菜食主義者と聞いたこともある。興味深い人物だね。
シェア
コメント
ログインするとコメントが投稿できます