Another story of 僕の幸せな結末まで

作者汪海妹

小学生の頃から毎日のように一緒にいた幼馴染のせいちゃんとなっちゃん。大学進学でせいちゃんが東京へ行き離れ離れになってしまいます。妹だとしか思われていないと思って想いを告げられないなっちゃん。せいちゃんがいなくなった後に念願の彼氏ができますが……。
彼氏がいながらせいちゃんを忘れられないなっちゃんと…

わたしの浴衣姿なんて。

せいちゃんにとってはきっとどうでもいい。

わたしなんて。最早過去の思い出のひとつです。

もうずいぶん話していない。

忘れよう。もう何もかも1ミリも残さずに忘れてしまいたいです。

神様、わたしの記憶を奪ってくださいませんか?

…本文より抜粋 by小野田夏美 18歳