茜は獣のような耳を持つ少年と唐突に出会った。彼は自らを神様だと自称した。変わった軟派だと感じた茜は彼に友人たちの苦悩を話す。どこまでも澄んでいる夏の空には、白い雲が積み重なっている。果たして彼は、茜や彼女の有人になんと言葉を掛けるのだろうか。学校という閉鎖空間で交差する感情と苦悩。高校二年生とい…もっと見る