――二〇二二年、夏。

高校三年生の琴音は、
彼氏の結弦と、親友の美輝、そして美輝の彼氏の怜と共に海が見える小さな町の温泉旅館を目指していた。

しかし四人を乗せて走るバスは暴走する対向車を避けようとしてダム湖へと転落してしまう。

美輝と怜は助からず、結弦は事故以来目を覚ますことは無かった。



あなたの笑顔を






繋いだその手のぬくもりを






わたしは決して






忘れない


夜空へ虹の架け橋を