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一度捻じれると壊れてしまうプリズムは、どこまでも輝いていた。双子だからこそ、余計に感じてしまう未来と過去の異なり。変わってしまったことが鮮明に言い渡されてしまう関係性。揺れ動く綺麗な感情に何度も何度も考えさせられました。モネの感受性の豊かさ、その頃にしか味わえない葛藤は遥か彼方に思いを馳せさせてくれて。久しぶりに触れた自分の傷は意外と浅くなっていました。あの時は憎かったはずのそれも今では愛おしい想い出として居座っていて。時の流れと本作品がまた、心を洗ってくれました。人の記憶は意外と独りよがりで出来ているように思えます。いつかは瘡蓋が消えて傷跡も薄くなれば、きっと美化され続けるプリズムだけがモネの中にも残ってくれる。そう心から信じていたい。そう考えると同時に、大切を大切なのだと証拠に残す為の傷はずっとつき纏う気もします。 ねえ、モネ。何が正解だったんだろうね。答えなんて何処にも無いように思えない? 一つの綻びで別れを告げたプリズムが戻ってくることも もうないけれど。いつかは優しいゆめに溶けてくれる、その願いに縋るしか、道はないんだよね。儚くて美しい光を背負うのは個人の自由だもんね。 本作品は奥深くて、私の解釈では核心を突けていない気もしますが彼女らに感化され、どうしても自分の形で綴りたくなりました。長文失礼しました。 誰かを傷つけたことのある人々に捧ぐ、愛おしい物語がここにはあります。 素敵な作品をありがとうございました