逃げるように地元の彼の元から去って二年。なかなか消えない傷を包んでくれたのは、いつも隣にいたあの人だった。――静菜は幼馴染の英太への気持ちを断ち切れないまま、もう一人の幼馴染、透と一緒に住んでいる。ずっと避けて来た英太が突然会いに来ることになった時、何かが動き出す……
「俺じゃしぃを幸せにできないよ。
だって俺は……」
幼馴染