モンスター撲滅委員会

作者犬甘

ストーリー概要および物語の設定


 内気な中学二年生の女の子・そよは、万引き現場を謎の男・カイに目撃される。『ずっとキミのこと視てた』――ミステリアスで美しいカイの正体は、法で裁けない加害者や甘い罰で赦される凶悪犯罪者を狩る組織【モンスター撲滅委員会】のメンバーで、そよに声をかけた目的は、そよに万引きをさせた同級生らに制裁を加えることだった。


 勇気を出していじめっ子たちに立ち向かい、いじめから解放されたそよは、自分の前から姿を消そうとするカイに「仲間に入れてもらいたい」と懇願する。正規メンバーとしては採用されないものの、カイのペットとして飼われるという条件で、そよは危なげな組織に足を踏み入れる。


 個性派メンバーたちと出会い、狩りをしていく中で、そよは自らの人生を切り開いていく。


 善か悪か。社会的問題と法で裁けない現代社会への憎悪が見え隠れしたブラックなエンターテインメント。