お金持ちや有名な家柄の生徒ばかりが通う、私立花ノ宮学園。その学園には、計12個の寮が存在する。数多くの寮の中で、黒の少女が選んだのは、問題児だらけの青だった。
────これは、黒の少女が成りたい色を見つけるお話。






「────大っ嫌い」



最後にその言葉を聞いたのはいつだったか



「────いつか絶対、君を殺す」



最後に殺意を向けてきたのは、いつだったか



『────うん、約束だ』



私の言葉に、悲しそうな顔をするようになったのは、いつからだっけ



「────変化を恐れてばかりじゃ、未来に進むことなんて出来ない」



そう言って私の下を去ったのは、どうして?



『────うそつき』



────どうしてこんなに苦しいの