青に染まりつつある黒い少女。少女は悩み葛藤し、そうして人間さしさを纏っていく。そんな少女はまた新たな色に出会い、様々なことを学ぶだろう。果たして少女が染まるのは青か、それとも白か───はたまた赤か。





この学園に来れば、分かると思った



”あなた”が唯一笑って話す、友達や後輩のこと



「────青薔薇寮、そこが俺がいた寮。俺の居場所だったところだよ。」



青薔薇寮でどんな景色を見たの?



どんな人達と暮らしていたの?



「青薔薇寮には可愛い後輩が4人居て、凄く素直で良い子達なんだよ。」



私に見せることの無い笑顔を、簡単に向けられる後輩達。



会ったことも無い後輩達に、よく分からない感情が芽生えた。



『────羨ましいな』




────それが醜い感情だとは、知らずに