騎士のザックは異世界から来たという聖女・牧瀬舞依(マイ)の護衛を任命された。
だがこの聖女、世界を救うどころか毎日違うイケメンに愛想ばかり振りまいている。
ザックは思った――なんでこいつは聖女のお役目そっちのけで毎日男と逢引きしてるんだ、と。
これは乙女ゲームの主人公・マイがスチル回収や恋愛END…

ストラディア王国は建国以来の危機に瀕していた。古に封じた『悪しきモノ』の封印を再度施せるのは異世界からきた聖女だけ。そうして、一人の少女が召喚された。牧瀬舞依(マイ)。彼女は聖女としての教育を受けて『悪しきモノ』の再封印に臨むはずだった。

国の賓客を守るため、騎士のザックはマイの護衛役に任命された。しかしそこで彼が見たのは、真面目にお役目を果たそうとする姿ではなく、お役目そっちのけでやたらと顔面偏差値の高い男たちと逢瀬を繰り返すマイの姿だった…!

ある時は王子と、またある時は騎士団長と、またある時は神官と、商人と――毎日違う男に愛想を振りまくマイに、護衛のザックは思った。「なんでこいつは聖女のお役目そっちのけで毎日男と逢引きしてるんだ!?」と。

マイと男たちの恋愛イベントを毎日のように見せつけられてザックのストレスは常にマックス状態。

果たして聖女は王国を救うことなく、恋愛ENDを迎えてしまうのか。

これは、乙女ゲームの主人公(マイ)のそばで恋愛イベントを見せつけられるモブ騎士ザックの、日々のぼやきとつっこみが詰まったお話。