最弱魔女は気配を消したい! ~でもなぜか、腹黒竜騎士に口説かれています~

作者真崎奈南

偉大なる白魔女を祖先に持つカヴァナー家の令嬢リネットは魔力が弱く、基本の魔法術ですら失敗続き。入学した魔法学校でも周囲から落ちこぼれと揶揄されている。
婚約者のロドルフォから自分につり合わないという理由で婚約解消を言い渡され、彼の傍らには優秀な生徒であるセレーナが恋人の顔で立っている。すべてを悟っ…

 偉大なる白魔女を祖先に持つカヴァナー家の令嬢リネットは魔力が弱く、基本の魔法術ですら失敗続き。入学した魔法学校でも周囲から落ちこぼれと揶揄されている。

 婚約者のロドルフォから自分につり合わないという理由で婚約解消を言い渡され、彼の傍らには優秀な生徒であるセレーナが恋人の顔で立っている。すべてを悟ったリネットは、落ちこぼれの自分では解消されても仕方ないと受け入れる。


 二年への進級を控えたある日、リネットはひょんなことから、竜使いと名高い家系出身で、優秀な剣の使い手であり美形、一見紳士的で良い人だが実は腹黒、そして学年一位の成績で、ロドルフォのライバル的存在でもある同級生のラウルと親しくなる。

 進級後、そんな彼になぜか指名され実践授業時のペアを組むことに。自分に自信がないリネットはラウルの足を引っ張ってしまい、彼に最低な成績だけでなく怪我まで負わせてしまう。それでも自分を見捨てないラウルの優しさに応えたいと強く思い、さらに恋心も認識し……リネットは内に秘めていた本来の実力を遺憾なく発揮し始めていく。


 次第に自信を取り戻し、自分のせいで失ってしまった学年一位の座をラウルのために取り戻すお話。