終電を逃して困り果てた夜、久しぶりに歳の離れた近所のお兄ちゃん・恭史から連絡があった。懐かしくて話し込み、つい帰れなくなった状況を漏らすと、「よかったらおいで」と言ってくれたけれど……?




いつでも帰れるよって、鍵のない籠で優しく言うから

まだ外に出なくていいかな、って思っちゃうんだ




この、広く小さな籠で。



#1粒のキスと甘い毒参加作品です。