奴隷のミラは御主人様の飼い主だ。
厳格で常に冷静な判断で罪人を裁き、処刑人と呼ばれ人々から尊敬と畏怖を集める男、ロイド。
そんな彼にも弱みがあった。
かつてロイドの婚約者であったミラは両親の悪事が発覚し、貴族から罪人の娘へと転落してしまった。
その悪事を裁いた人物こそ、ロイドだったのだ。
彼は愛した女性を破滅に追い込んだ罪悪感からミラを奴隷として自身の家に置くことにした。
……のだが、日常のストレスから逃避していたがっていたロイドは彼女に依存するようになる。
もはやミラ無しでは生きてはいけなくなったロイドはやがて、奴隷の関係であるはずの主従が逆転していくのであった。
しかしそんな二人には重大な秘密が――