たとえ鈍色の世界でも

作者月都七綺

我が子を亡くした椛(もみじ)は、ずっと塞ぎ込んだままで、何も手につかない毎日を送っていた。
そんなある時、家の中で空耳を聴く。
声のする方へ向かうと、鏡が揺れて娘のさくらが現れたのだ。






笑ってるとね、朝が光を運んで来てくれるんだよ。