月の【完】

作者らい

「積極的だな?“奥さん”、興奮してんの?」
「、、、ん。してる、かも。」







「っゆーま、」

必死に俺にしがみ付くお前を見て、

背筋がゾクっとした。

感じたことのない征服欲に煽られて

めちゃくちゃにしてやりてぇ、そう思った。




「っあいしてるよっ、!」

普段口下手なお前が一生懸命伝えてくる言葉に

なんでか泣きそうになった。




「誕生日おめでとう。」

俺が生まれた日。

そして捨てられた日。

死ぬほど憎んだこの日も、そう悪くねぇ。