呪いを振りまく【死神】が巣食うナギア国。
王族を守護する聖女フェルマータは、婚約者であった王子を庇い、20歳の誕生日に命を落とす呪いを受けてしまう。
呪いを理由にあっさりと聖女の任を解雇され、さらに婚約破棄をされ、限りある余生を森の奥でひっそりと過ごすこと3年――。
人々から聖女であったことなど…
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呪いを振りまく【死神】が巣食うナギア国。
王族を守護する聖女フェルマータは、婚約者であった王子を庇い、20歳の誕生日に命を落とす呪いを受けてしまう。
呪いを理由にあっさりと聖女の任を解雇され、さらに婚約破棄をされ、限りある余生を森の奥でひっそりと過ごすこと3年――。
人々から聖女であったことなど忘れられ、【森の魔女】と畏れられるようになってしまったフェルマータは、人々を恨みながら最期の誕生日を迎えようとしていた。
だが、死を覚悟した彼女の前にヴォルフという男が現れる。
「聖女。俺の妻となり、俺の呪いを解き、俺を殺せ」
彼は、【不死の狼騎士】。不老不死の呪いを受け、200年生き続ける騎士だった。
死を目前に恋や結婚などまっぴらごめんなフェルマータは、ヴォルフを拒絶しようとするのだが。
「今日、私の命日なのでお引き取り願えます?」
「断る。今日は結婚記念日だ」
死にたくない聖女と死にたい騎士の呪われた契約結婚の行方とは――。