「100頭の羊の話がある。群れを離れた1頭の羊。 他の99頭を置き去りにしてもその1頭を救えと神は説いた。 所詮神は選ばれた1頭以外は不要とお考えなのだ」

夜が昼を犯して行くように、闇に光は抗えなかった。

「私は私の求める物を与えてはくれなかった神になど跪かぬ」

愛して見せよと其方は言った。…