いにしえのエレジー「再会編」【完】

作者森田あひる

誰もが知る歴史上の偉大な人物、厩戸皇子(聖徳太子)

数々の逸話を残しているが全てが真実とは限らない彼に、初めて仕えた『志能便』がいた。
忍者の元祖ともいわれる人物、それが彩李。

人間に取り憑き命を奪う『黄泉の使者』が見える厩戸と、それと戦う術を持つ彩李。
多感な年頃の二人が付かず離れず挑む、歴…

◼️時代背景

591年、飛鳥時代より少し前


◼️登場人物

厩戸皇子うまやどのおうじ

後の世で聖徳太子と呼ばれる青年。忍者の元祖、志能便を初めて起用したともいわれている。


彩李さいり

志能便として厩戸に仕えると同時に“黄泉の使者”を唯一退治できる人物。


刀自古郎女とじこのいらつめ

蘇我馬子の娘、後に厩戸と結婚する。


蘇我馬子そがのうまこ

大王を補佐する大臣の役職を与えられている。厩戸の叔父。


時雨しぐれ

彩李と同郷の青年。