急に魔術の力を失った宮廷魔術師カルヴィン。寒冷地スペンサー領で療養することになる。
そこにいたのは女領主ジュリアと補佐の少年レオ。生活力のない彼らと三人の生活が始まる。
魔法が使えなくなった魔術師の再生と恋のお話

▶ストーリー概要および物語の設定


急に魔術の力を失った宮廷魔術師カルヴィン。寒冷地スペンサー領で療養することになる。

そこにいたのは女領主ジュリアと補佐の少年レオ。生活力のない彼らと三人の生活が始まる。

魔物の住む深淵の森に隣接するスペンサー領では氷貿易を主産業としていた。カルヴィンは領民たちと交友を深めるとともに、魔術関係なしに一人の人間として接してくれるジュリアのことを意識し始める。

元婚約者の襲来やレオの秘密が明らかになる中、ジュリアが実は魔術師であることが分かる。彼女は魔術の研究をしながら深淵の森との共存を図っていた。カルヴィンは彼女の研究に協力するようになる。

そんな中、スペンサー産の氷に魔素が混ざっているという悪評が流れる。同時期、ジュリアに思慕を抱く聖人ユージンが現れる。彼は深淵の森を浄化してスペンサー領を生み出した人物であった。

悪評を流しているのはユージンではないかという疑念の中、潔白を証明しようとする二人。ジュリアの研究成果で氷に魔素が含まれていないことを明らかにし、ユージンを追い出す。

すると突然、カルヴィンの魔術が戻る。力が戻ったことでスペンサー領に留まる理由はない。カルヴィンの決断は?