小説新人賞に応募しようと原稿用紙に向かう霧生一閃は頭を悩ませていた。

小説募集の標題は「最恐」。しかし、生まれてから一度も恐怖を体験したことのない霧生にとって無理難題だった。

国語の教師を務める彼は怖い話を集めるため生徒達に声をかける。

すると、一人の生徒がとある話を持ちかけてきた。三年二組…