雨さえやさしく【コンテスト応募用】

作者あまみや慈雨

椿はゲイバレを畏れて暮らす地方公務員。
ある日、オープンゲイの婚活コンサルタント、晴臣と街コンを手がけることに。


彼がいると自分もゲイバレしそうで、追い返せないかと画策する椿。

椿が過度にゲイバレや新しい恋を恐れるのは、大学時代のアウティングのため。
それを知った晴臣は、過去を吹っ切る…

▶ストーリー概要および物語の設定


椿はゲイバレを畏れて暮らす地方公務員。

ある日、オープンゲイの婚活コンサルタント、晴臣と街コンを手がけることに。



彼がいると自分もゲイバレしそうで、追い返せないかと画策する椿。


椿が過度にゲイバレや新しい恋を恐れるのは、大学時代のアウティングのため。

それを知った晴臣は、過去を吹っ切るべきだと迫る。

素直になれない椿は突っぱねる。


が、ある日、晴臣から「助けてください」と電話がかかってくる。

「椿を浮かべたお堀での婚礼舟」に応募してきたゲイカップルを、上司が追い返そうとしていた。


 晴臣を広告塔として採用しておきながら、ゲイカップルを追い返そうとしている上司に腹が立ち、椿は啖呵を切って彼らが参加できるようにする。


 当日、まさかのエンジントラブル。

 椿と晴臣は水の中に入り、舟を押して結婚パーティーが行われるカフェまで彼らを送り届ける。


 椿は、晴臣が母親の「婚活コンサルタントの息子が、結婚できないなんて」という言葉に傷つき、地方にやってきたことを知る。


 そのおかげで椿にも出会えた。ゲイのコンサルタントであることに意味があると思えたと語る晴臣。

 椿も過去の傷から踏み出す勇気を得、ふたりは結ばれる。


元小説の作品URL:https://maho.jp/works/15592098914039867965