▶ストーリー概要および物語の設定
フィネックス公爵令嬢として生まれ育っていたエミリア。十五才の誕生日に、倒れてしまう。熱に魘されながら、自分には前世の記憶があることを思い出す。前世では優等生だったエミリアは、今世では乙女ゲーム内の悪役令嬢に転生をしていた。ヒロインを傷付けるつもりはないがゲームのシナリオを守り、王太子から婚約破棄されることを決意する。
学園に入学をすると、婚約者という関係でありながら一度も会わなかった王太子と出会う。王太子を見て驚愕し睨むエミリア、その反応に楽しそうに微笑むザクゼン王太子。なんと婚約者の王太子は、前世の因縁の相手であった。エミリアは前世では優等生で元不良のザクゼンとは、何度も言い争う犬猿の仲だったのだ。婚約破棄を早めた方が良いとエミリアは行動するが、ザクゼンは婚約破棄をするどころか溺愛し始める。ゲームの展開を守らないザクゼンに、驚きと戸惑いを隠せないエミリア。
前世の因縁の相手という壁をザクゼンの溺愛が溶かし、エミリアとザクゼンの二人の不器用な恋が始まる。
そして卒業パーティーで、エミリアはザクゼンに思いを伝える。