「僕も変わり者だが、君も相当な変わり者だね」

 長い髪を一つに結び、眼鏡をかけた若い男性。初めて会う彼は、作家らしく独特な感性を持っていた。
 私が初めてくるこのカフェで、初めて会う彼と話をしてみたいと思ったのには、ある理由があったのである。