小さな頃から英才教育を受けて育った、地方銀行の頭取の娘、加納亜紀は、同じく、病院長の息子として、恵まれた環境と遺伝子を兼ね備えた、涼平と結婚して15年経った。

何不自由ない暮らしの中で、亜紀には無いモノがあった。それは、自分の為だけに使える時間とお金。窮屈な暮らしを続けながら、良き妻を演じている…