本堂雪は超ド級の霊感体質。いつだってうじゃうじゃと霊や妖怪の類が視界を闊歩し、大量に憑かれては肩こりに悩まされる。
ずっと自分だけだと思っていたそんな日常で、偶然同じ視界を持つ男と出会う。彼、東圭介は彼女に触れるだけで軽々と霊を祓い、こう言った。
「俺、人に触れると除霊できんの! 憑かれやすい人と…

この世は「見えない」物で溢れている。


幽霊、妖怪、お化け、超常現象。

それらは見えないだけで、四方八方、空にも足元にも平気な顔をしてうようよと漂っている。


ずっとずっと、私だけに見えるのだと思っていたら、ある日出会った東と名乗る男は私に纏わりつくそれらを触れるだけで祓い、こう言った。

「俺、人に触れると除霊できんの! 霊に憑かれやすい人となら効率良いから、一緒に除霊師やってよ」


憑かれると私も肩とか凝るから祓ってくれるのは助かるんだけどね? この男、ちょっとくっつき過ぎじゃないですかね。