母の思惑に巻き込まれて絶望し、入水自殺を図った主人公の文は、目を覚ますと銀鱗島という因習の残る離島に流れ着いていた。 銀鱗島では鱗生病《りんせいびょう》という死に至る病が流行っており、文も来て早々にそれを患う。残り時間が少ない中、文は銀鱗島内で差別を受けている海雲族の次期当主や、島唯一の医者と…もっと見る
「君は一生僕のものだ。この島から出ることは許さない」
「あァ……やっと見つけた。僕の本物」
「俺は絶対にお前を離したりしねぇよ」
「お前は俺を救ってくれたから」
「禁則を破れば」
「喰い殺してあげる」