『死が二人を分かつまで』が、こんなに早く来るとは思わなかったから。

作者朝永ゆうり

小学六年の春。病弱な私のもとに、初恋がベランダからやってきた――。

これは、高校生になり余命宣告をされた瑚雪と、初恋の相手舞生との、約束を巡る思い出と恋のお話。

小学六年の春

初恋がベランダを越えてやってきた


病弱な私を心配する

優しいお隣さんに恋をした


彼は医者になると言い

私は高校生を目指した


けれど

高校生になった夏

私はあと一年も生きられないと知った


そんな私に彼は

「瑚雪ちゃんのしたいこと、教えて」

「俺が叶えるから」


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幼い頃から病に侵され

余命宣告を受けたばかりの高校生

瑚雪こゆき

優しすぎるお隣さん

瑚雪の主治医になりたい医大生

舞生まお

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これは

私と舞生くんとの

約束を巡る思い出と恋のお話