玉響の桜・番外編〜宿命〜

作者はる

天正15年・九州の戦国大名…島津家。


島津の悲願だった九州制覇が潰えた
九州征伐の終結とともに。


一人の青年のその宿命が、動き出す。




『我らの家紋でもある龍とは、守護の神と呼ばれている。





お前はこれから…



—————島津を守りし龍となれ』













…この龍は…確とお前の中に眠っておる。






お前自身は…まだ気づいておらんだろうがな



















この命など、ただどうでもよかった。




この目に映る世界は

色のない…

まるで真冬のような銀世界。






この戦乱の世を悲観する私に。








春なんて…永遠に来ないと思っていた。






※史実を元にしたフィクションです。




本編前編のサイドストーリーとなっております