夏は何時も
喧騒の中
血のざわめきが
熱くたぎり
額に汗した昼下がり
何処からともなく
祭り囃子が
紛れ込んで来る
普段は蝉の声
穏やかな境内に
色とりどりの
屋台が並ぶ
焼けた醤油やソースの香り
たちまちに賑わう
古びた神社に
人だかりが出来る
こんな小さな町にも
祭りがやって来る
最近薄れかけた
親子連れの行列
まだまだ
この国も捨てたものじゃ無い
そんな気がした