《終の調》休符(おやすみ)

作者彩 愛 美

だれであろうと

やすむことなく

はしりつづける

なんてできない


あきらめだとか

げんかいだとか

そんなじゃない


あしたのために

いまはしずかに

じっとこのまま

やすむのがいい


それがえいえん

さきのみえない

あんやのあすで

はじまりのない

おわりとしても

いまはねむろう


いみをもたない

むいしきのなか

おわることより

いみをかんがえ

きちんとけじめ

おわらせること

そのほうがいい


いままでこれた

すべてのことに

ありがとうって

ちゃんとつたえ

おわらせたくて

そんなみらいへ

あるいていこう

でもいまはただ

なにもかもおき

ねむりにつこう