《肆の章》 秋 木 屑(あきこけら)

作者彩 愛 美


遊び過ぎた

日焼けした後の

名残を刻んで

ギアを落とせない

曲がり角で

大きく外に膨らんで

ぶつかりそうになる


もうみんなが

新しい道を探して

歩き出そうとしているのに

人の居なくなった浜辺で

長い休日を引き摺って

次の遊びを探すけれど

遊びの時間は

とっくに終わっていた

季節は残酷な程に

確実に変化して行く