《肆の調》 和 音(わおん)

作者彩 愛 美


幾つかの

様々な音が重なり合って

一つの音を奏でる

世界はこうして

出来ているのだと

鍵盤を叩いた


千切れてしまいそうな

指と指の間で

黒と白の鍵盤が交わる

その無限とも言える組み合わせが

私のテーマになる

偉そうには言えないけれど

偉そう振って言いたくもなる

今は唯一私が主人公