さようなら黒曜日

作者紅佐

死んだ母親が主人公に残した微かな記憶…黒曜日。その意味に対して、人を疑い、自らの不思議な体質と不思議な人々に翻弄されつつも、その人々達の優しさに触れていく。




僕が幼い頃、交通事故で死んだ母さんとの思い出は…母さんがカレンダーを見つめて寂しそうな横顔で



『今日は黒曜日か…』



と呟いた事だけだった。

あれからどれだけの時を重ねても、その言葉の意味をわからずに、



いつまでも、その言葉が僕を翻弄していく。





絶望的な世界で望んだ【異世界】へと片道切符を手にした時、僕はどのような答えを黒曜日に求めていたのかな?





これは冷たい愛の、呪われた小説…




紅佐23歳~25歳の作品