作品コメント

そしてかれらは謎に迫る
遅ればせながら上篇に続いて中篇にもレビューを。

なかなか衝撃的な上篇のラストから続く中篇は、グローニアの謎を解明するという目的を中心に成り立っています。
そこに絡んでくる登場人物達の関係が、心情がこれまた劇的に変化するのです。作者さんの流麗な心情描写や世界の表現力も手伝って、これがまたたまらなく面白い。読み出したら止まらなくなります。

ただ、貨幣の単位が円だったり、ヨーロッパ風の世界観の中にまさかの平仮名仕様の謎解きが登場してしまったり、惜しいなあと感じる箇所が上篇と同じように幾つも見受けられました。
しっかりした文体で書かれたシリアスな場面にキャラクター達のコメディが入ると、言い様のない脱力感を覚えてしまったりも。


ですが、言語、地理、雰囲気などの面でもっと世界観をきっちりと練れば練るほどこの物語は更に輝きを増し、より魅力的になると断言出来ます。ファンタジー初心者を引き込むだけの実力が地の文に備わっていらっしゃるので、専門用語をもっと使っても絶対に大丈夫だと感じました。
更なる本格的を目指して頑張って戴きたいです。

cheri

2010年1月31日

本物の物語
（上）に引き続き読ませていただきました。
全くペースダウンしない展開と、巧みな文章力に、飽きることなく進むことが出来ました。

（上）よりも恋愛模様がクローズアップされ、親しみが湧きます。
キャラクターの秘密が明らかとなるなど、細部に渡って仕掛けがあるのも魅力的です。

遂にグローニアへと近付いた彼等を、応援したい気持ちになりました。

ここまでの長編でこのクオリティならば、本物の物語と言っても過言ではないと思います。

すきです（＾＾）
衝撃の真実が分かったところで終わった上。

これから、どうなるのかな。どうなるのかな、ととても楽しみに読ませていただきました。

ストーリーの展開の仕方が遅すぎず、早すぎず、とても丁度良いときに来るので一文字も見逃せませんッ!!

ボケとツッコミのラブファンタジー！
メインキャラ大集合、そして《入口》へ。
物語が一気に加速します。ボケとツッコミもヒートアップ！
ボケ担当のキャラが多すぎるため、ツッコミ担当のキャラ（女王＆王子）が息切れ寸前です。
その有様がまた面白かったり（笑）。

最後、ちょっとシリアスになりますが、基本的にギャグだらけなので、笑いながら読めました。
続きも期待しています。

物語は核心へ
上編に続き読ませて頂きました！

タイトルにある「グローニア」

彼女の登場から、一気に物語は核心へと進んで行った気がします

彼女は一体何者なのでしょうか
グロニオやシャルルとの関わりはどんなものなのでしょうか

触れられた謎に続きが気になり、きれいな文章とともにさくさくとページを読み進められます

交錯する人を愛する心も、時に甘く時に切なく、誰かを好きになることで人は強くなれることを教わりました


予想できない物語と彼らの恋の結末…

下巻の展開も目が離せません

深まるストーリー
なんとも衝撃的な展開で、さらに気になるところで終わっていた（上）に引き続き拝読させていただきました。

深まるストーリーと共に深まる想い、確かな愛。

すっかり愛着の湧いた登場人物達に感情移入しながら涙あり笑いありで読む事が出来る作品です！

また、本編の後に収録されているグローニア外伝のお話がすごく素敵でとても楽しめました♪