作品コメント
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- ゆななん
ちょっと泣きそうになりました
なんか胸にきました!すべてを語ってすべてを明らかにすることが正しくて大切なことじゃないんだと思いました。うまく言えないけど、この物語から感じたことを大切に胸にしまって生きたいと思いました。 - mimiko
サンタクロースを待つ年齢を卒業しても、未だ待ち続けている淋しさ
タイトルは本文より
女は生まれ、幼女、少女、娘、嫁、母、熟女(!?)になる
それは一個の性ではあるのだけれど、それぞれに違う生き物で
でも『母』になる以外は、年で区別されるのだけれど、簡単に移動できない不器用な人間はどうすればいい?
外部から決定されて、それを自分で納得できないワタシは、一体何者なのでしょう
ウザいと喚き、自由だった学生時代
束縛にイライラした社会人デビューの頃
真っ暗な部屋の灯りをつけ、テレビのリモコンを入れ、お金に不自由はするけれど、なんだかふっ切れて楽になっている今
自分の痕跡と照らし合わせながら読んでいました
何だかどうやっても、欠片は埋まらなくて、成長とは、何かに目をつぶることじゃないかとか、諦めることが大事だとか
後ろ向きな考えながらも、そうすることで楽になる、ズルい自分も知っている
誰かと恋をすることも、得る代わりに、自分の何かを失うこともあり
何も考えなくても、地球は廻って行くけれど、もう少し考えてみたい私は、やっぱりサンタを待ち続けている子供なんですかね? - ZAK
人間らしい
【キセン】の続編。
登場人物全てが良い面と悪い面を持っていて、良い意味「人間臭い」物語です。
私的には、起伏のある話の展開なのですが、淡々とした印象を受けました。
正直に言いますと、男の私から見た感じでは、まひるは和志の何に惚れたのかが良く解りませんでした。
ただこの話は「恋愛」に重きを置いてはいないと思いますので、その点は評価の外にしたいと思います。
文章力、表現力、リアリティ、全てが高水準だと思います。
「人間らしい」彼女達、共感できる部分が多いので、逆に自分を見ているようで腹立たしくなる事もありますが、一度お手にとってみてはどうでしょう。 - ゆず
深層心理…本当に欲しい愛
続きが読みたい!と思った
前作「キセン」の続編。
とても楽しく読ませていただきました。
まず思ったのが…
まひるちゃんのどこか冷めている恋愛感情。
読み終えて…勝手な解釈ですが
最終的に最後まで、まひるちゃんは母親の愛情を求めていたんだなぁと感じました。
でも、それが凄く共感できるんです!
私も母親に愛されてこなかった経験があるので…
個人的に感情移入してしまいました。
(私情でごめんなさい)
そして弟へのコンプレックスもよく分かる(笑)
家族関係って恋愛関係より複雑かもって思わされました。
カズくんがこれからまひるちゃんの心を埋めてくれるのでしょうか…そうだといいなぁと願ってしまいます★
そして学歴…お金…皮肉…不倫…など社会の闇がところどころに風刺されてあって…
とても深い作品だと思います。
ジュンくんはオアシスですね(笑) - 亜希
家族という鎖
様々な軋轢を感じながらも
正月を家族と共に過ごそうとしたり、
彼の体裁を気にする主人公まひるに、
一筋縄ではいかない家族関係の難しさを感じました。
心に沈む、澱のようなくすんだ感情は、
捉え所のないカズや屈折したリナとの関わりにより、
不透明さを増していきます。
複雑に絡んだ物語の糸が解れ出すラストに、
まひるのこれからの未来への淡い希望を感じました。
純文学の微妙かつ複雑な人間の心理を堪能できる作品です。 - まぐろ
見事な心理描写
津田さんの小悪魔キャラがツボでした
ラストの夢のシーンが逸材。
綺麗な描写に惹かれた。あのシーンの情景描写と
心理描写は見事としか言いようがない
ところどころに書かれてあるお母さんやお局様の
皮肉が印象的でした
個人的には、キセンモヤっと感を勝手に期待して
たので、肩透かしをくらった感じでした。