清らかであるべき斎王の許に、夜毎、現れる男は神か、それとも怨霊か――。

 卜占と陰謀により斎王となった成子(なりこ)は、清らかであるべき斎宮に悪霊がはびこっていることに驚く。




 成子は、夜な夜な訪れる霊のせいで、おちおち寝てもいられない。


 警護の真鍋と歌の師匠である道雅と、一体ずつ悪霊を消していこうとするのだが――。