神に愛された少女はある時、炎の中に全てを亡くした。しかし彼女はその力ゆえに神学校への入学を余儀なくされる。なんとか友人と貴族の騎士に助けられ平穏をとり戻すが——







その国には八百万の神は

確かに存在していた。



多神教国家の権力を握る

貴族ともうひとつ

神の言葉を授かる

唯一の者

惟楽(かむながら)の者。





神に愛された娘は

奇跡をも起こし

そして神を嫌った。




騎士である彼と出会い、道は開ける。






作中に出てくる宗教は参考にしてはいますが、本物とはだいぶん異なります。ご了承ください。

かむながらの者は歴史的仮名遣いなので、読みはか“ん”ながらになります。