その国には八百万の神は 確かに存在していた。
多神教国家の権力を握る
貴族ともうひとつ
神の言葉を授かる
唯一の者 惟楽(かんながら)の者。
神に愛された娘は
奇跡をも起こし
そして神を疑う。
――私はどうして愛されているの