きょうこ

人って難しい。
人間の性(さが)について
考えさせられる作品だったような気がします。

淡々と語られる華やかではない日常
ほのかで美しい恋心や
静かに熱を帯びる正義感

それと同時に日常に潜む狂気
欲情と悦楽
嫉妬、焦燥、不安など

矛盾するどちらをも抱えた登場人物達は
酷く生々しく感じます。

ラストに記された『夜明け』はそれも
光のさす展望と一抹の不安
その両方を内包していて

重たいくせに目に鮮やかな
色濃い朱色をイメージさせるように思いました。