「こんにちわ。今日から物理と化学、数学を担当します。香月です。よろしく。」
そういって現れたのは大学3年生の背の高い男の人。
白衣のよく似合う細身。
ポケットには赤と青、黒の3本のペンが刺さっている。
バインダーに挟んだノートにスラスラとペンを走らせるその横顔は話した時のふんわりした印象とは違い、どこか妖しく、妖艶。
「先生と……………生徒。」
小さく吐いた独白は空気に混じり消え去った。
「やっぱりちょっとバカだよね。キミ。」
「……………うるさいですよ。」
…………好きと言ってしまいたい。
開始2014.6.15~終了2014.7.31
藍夜さんとのコラボ小説
テーマ『夏恋』 『雨上がり』
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