全身全霊の恋。
こんなにも一生懸命ヒロトを愛したユリ。
二人の初々しい初恋は、ずっと続いていくんだと、それぐらい二人は幸せで、誰にも二人を引き離せないと思っていました。

だけど、ほんのちょっとの気持ちのズレが、結果的にお互いがとても好きでも元に戻ることが出来ないところまでいってしまって、そんな二人を思い描きながら、ただひたすら泣いてしまいました。

「好きじゃなくてもいいから、傍にいて」と言ったユリと、昔の自分がリンクして、だから余計にあの屋上でのユリの気持ちもすごく共感しながら読みました。

切なくて、苦しくて、どうしようもなくヒロトに恋焦がれた３年間。
それと同じように、ヒロトもユリに恋焦がれていたからこそ、元に戻ってほしい気持ちでいっぱいです。

それから、カズネの存在が私の心をとても和ませてくれました。
こんなにも素敵な親友がいるユリが、羨ましいです。

もちろん、続編も読ませていただきます。
涙腺が破壊されるほど泣いてしまった素敵な作品を、どうもありがとうございました。