柚歩
等身大のヒロト
読む手が止まらなくて、夢中になって読みました。
ユリ視点からでしか分からなかったヒロトの痛いぐらいに伝わる想いに、また泣きまくってしまいました。
どうしてこんなにも好きでいるのに、上手くいかないんだろう?
もっとヒロトが器用な人なら、きっと二人は別れていなかった。
だけど、不器用ですごく真面目だから、ヒロトなんですよね。
ユリが過呼吸で倒れたあの日、マドカとキスをしたヒロトを酷いと思ったけど、誰にでも弱い心があって縋りたくなることがある。
そう思うと仕方なかったのかな、とさえ思いました。
ヒロトは何でも自分で考えて決めてしまう。
だから太郎先輩とユリが同棲してるなんて勘違いをして勝手にユリを諦めた。
もっとぶつかっていたら、本当は違うと分かったのに…。
そう思ったけど、その時にはユリの中には奏がいて、太郎先輩もいて、ヒロトのことは過去として受け止められていたんだと思うと、少し切なく思いました。
いろんな経験をして大人になったヒロトとユリが、次は東京で再び逢うんだろうなと、胸がドキドキしています。
読むのが楽しみです。