ちりちりと瞼の奥で燻る残像。汚れに塗れた純白の仮面。その全ての発端は、彼女に備わる人外の能力だった。引き裂かれた過去がもたらす苦痛の果てには―――…
その昔 ある国に一人の青年がいた。
青年は人ならぬ力を持っており
この世で最も深く愛した女がいた。
ただ一人を深く愛したがため
青年は禁忌を犯した。
彼はその罰として
永遠の孤独を課せられた。
暗い 暗い 無の世界に放り込まれた。
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