高校2年生になった春、養護教諭として新しい男の先生がやってきた。その先生は他の先生達とはどこか違ってて、いつも困っている時にふらりと現れる不思議な人だった。
わたしはきっと今もこの先も、
誰にも頼らずひとりで生きていく、
―――――そう思ってた。
だけど優しく微笑んでくれたその人の温もりに触れたとき、
不思議と涙が零れて落ちた
「先生はどうしてわたしに優しくするの?」