大正二年秋。赤く色づく紅葉に導かれるようにしてやってきた五十年前の幕末で、天の邪鬼な女学生月島清(つきしまきよ)は後の新撰組となる男達と運命的な出逢いをする。
刀の下に眠っていたものは
狂おしい程切ない縁たちだった
目の前が、赤に染まる――――――
誠なんて、時代錯誤。
決められた運命に抗う事なんて出来ない
…ねぇ、そうでしょう?藤田さん