蓮池ROSE
思いがけず、一気読み!!
どこか懐かしいけれど新しい、純文学を思わせる美しい物語。
少し陰鬱な空気を醸しつつも人との心の交流が描かれたあたたかな作品です。
家系の因縁に翻弄される主人公の儚げな姿が印象的で、
まさに鷺草のイメージが似合う、か弱いながらも一貫して凛とした美しさがそこにあります。
日本固有の叙情的な感性をくすぐられます。
趣向が合えばハマること間違いナシ◎
このページ数でこの読み応え!とても満足感が得られます。
一息に読んでしまいましたが、非常に完成度が高いと感じました。
浮かぶ光景が叙情的で美しく、まさか携帯小説でこのようなテイスト、しかもそれが違和感なくマッチングするとは驚きです!
作中での言葉、
『愛するが故に自己犠牲で完結しようとした。』
匠の言葉が響きます。
色んな意味での人間関係について、個人的にとても考えさせられました。
もし書籍化されるなら是非とも縦書きで読んでみたい!
文学系小説の情緒を継承しつつも携帯小説らしいテンポの良さがあり読みやすいので本がお好きな方、携帯小説がお好きな方両者にオススメします!