歴史の一ページに埋もれてしまっても、私は……『平家物語』女武将巴と木曽義仲のフィクション。
何処までも、貴方の背中だけを追いかけてきた。
願わくは、最期まで隣に居たい。
義仲さま。
歴史の一ページに埋もれてしまっても、私は。
あの血の上を駆けた赤も、悲しみに満ちた青も、幸せだと感じた黄も。
すべて、鮮やかに発色するの。
忘れない。
900年の時を越えて、今─────……。