匿名某気

永遠の別れなんてない。
Againより続いた三部作…読み終わりました。


そこに存在する人たちは皆、暗い過去を抱えつつ明るくそして強く生きていた…。

これら物語は地獄に近い106番地区に生きるある青年を主人公とした物語です。
砂虎という一人の青年と、翠玉という一人の飲み屋の主人の女性が出会ったことにより物語は始まります。
ファンタジーものは正直、自分は苦手なのですが、とても読みやすくすんなり入っていけました。



これら三部作の中には人間にとって一番大切なもの、そして、人間らしさとはなにか?
それらの答えがこれら作品の中に転がっていると自分は思いました。


永遠の別れ…
そんなものはない。

絆はそう簡単には解けることはない。


彼らの取り巻く様々な奇跡的な出会いは偶然ではなく必然だったのでしょうね。
ファンタジーながら笑いあり涙あり、どこか人間くさく、博愛の心を持つ彼らににとても励まされました。


続きを思わせる終わり方でしたが砂虎の経営する飲み屋は今日も明るい笑い声に包まれているのでしょうね…。